海外安全対策情報(四半期毎更新)

令和4年1月19日
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海外安全対策情報
【令和4年1月~3月】
 

1 社会・治安情勢
政治面では、4月11日現在、外貨準備高不足等の様々な要因による燃料不足、電力不足からの慢性的な停電、生活必需品を含む物価の急激な高騰等にみられる経済状況の悪化に対し、不満が蓄積した市民による抗議行動が頻発している。
これら抗議行動に対し、警察及び軍は、犯罪行為に至らなければ静観の姿勢を維持しているが、3月以降多数が逮捕されているほか催涙弾や放水も実施されており、これら抗議行動の現場付近に不用意に接近することは危険を伴う。
 
2 一般犯罪の傾向
(1)一般犯罪
 スリランカ警察によれば、住居侵入及び盗難事件の発生件数が高い頻度で推移しているほか、観光客の増加に伴い、これらをターゲットとした盗難、詐欺、性犯罪事案が増加傾向にある。性犯罪及び性的嫌がらせは、被害者の国籍に関係無く、三輪タクシーの乗車中や歩行中、またはゲストハウス等で発生している。
 薬物事犯では、大麻・ヘロインのほか、覚醒剤の押収量が増加しており、スリランカ警察及び軍では危機感を抱いている。
(2)邦人被害事案
今期における邦人を標的とした犯罪の発生はない。
(3)邦人以外の外国人被害事案
観光客が増加した結果、外国人に対する犯罪件数は増加傾向にある。
(4)交通事情
   スリランカにおける車両通行量は多く、市中の主要道路においては慢性的な交通渋滞が発生しているところ、燃料不足により多くの給油所付近では行列が頻発し、通行可能な車線が少なくなることで更なる交通渋滞を招いている。これらの混雑のなかを少しでも早く進もうとする無謀運転が、劣悪な交通事情に拍車を掛けている。交通死亡事故も多発しており、徒歩及び車両利用のいずれの場合においても、通行には格段の注意が必要である。
 
3 テロ・爆弾事件発生状況
今期における発生はない。
 
4 誘拐・脅迫事件発生状況
今期における発生はない。
 
5 日本企業の安全に関わる諸問題
  今期における発生はない。