当国情勢
平成29年5月2日
2017年4月1日 - 4月30日
1 内政
(1)スリランカ仏教アマラプラ派大僧正の逝去
3日,ダウルデナ・ニャーニッサラ・アマラプラ派大僧正が逝去した(享年102歳)。6日にコロンボで同大僧正の国葬が行われた。
(2)スリランカ仏教マルワッタ派・アスギリヤ派がシリセーナ大統領宛の書簡を手交
5日,キャンディーを訪問したシリセーナ大統領に,マルワッタ派・アスギリヤ派が薬物問題への懸念,NGOの活動の監視,及び大統領の権限維持等の21提言の要請を記した書簡を手交。
(3)バンダラナヤケ国際空港滑走路修繕の終了
1月6日から行われていたバンダラナヤケ国際空港の滑走路の修繕作業が終結し,6日から空港は通常運営に戻った。
(4)シンハラ・タミル正月のメッセージ
11日,シリセーナ大統領は,和解と民族共存が達成された国造りに向け,共闘しようとの内容のメッセージを発出。ウィクラマシンハ首相は,シンハラ・タミル正月は両民族の関係強化に寄与するイベントであるとの内容のメッセージを発出。
(5)ミートタムッラごみ処分場堆積物崩落事件
14日,コロンボ・ミートタムッラごみ処分場で堆積物が崩落。被災世帯418世帯,被災人口1782人,死亡32人,負傷者11人の被害が発生。同災害の原因究明のため,シリセーナ大統領は,ナーナヤッカラ前高等裁判所裁判官を単独の大統領委員に指名。
(6)スリランカ自由党(SLFP)の動き
ア 北西部州クルネーガラ県SLFP地区責任者の任命
7日,シリセーナ大統領は大統領府で北西部州クルネーガラ県のSLFP地区責任者を任命。
イ SLFPメーデー集会出席の義務化
24日,ディサナヤケ農業大臣兼SLFP幹事長は,SLFP中央委員会はラージャパクサ前大統領を含む全SLFP議員にキャンディーで予定されているSLFP主催メーデー集会への出席を義務化させることを決定したと発言。
ウ SLFP地区責任者の交代
25日,シリセーナ大統領はテンナコーンSLFP副会長(注:ラージャパクサ政権時の土地開発大臣)を含む3名のSLFP選挙区責任者を交代させるべく新たな3名を任命。
(7)統一国民党(UNP)を巡る動き
1日,南部州アンバンランゴダで開かれたUNP協議で,同協議に出席したアベイワルダナ内務大臣とハリソン地方経済大臣が,支援者からの米価の高騰や失業率の増加に関する質問に答えなかったため,支援者が怒り,一時騒然となった。
2 国民和解
(1)新憲法制定を巡る動き
ア 憲法制定議会運営委員会の決定
憲法制定議会運営委員会委員によると,同委員会は新憲法制定に向けた国民投票の実施の有無を当地の司法裁判所の判決に任せる旨決定。
イ スリランカ・ムスリム会議(SLMC)の姿勢
ハキームSLMC党首は,SLMCは憲法修正ではなく,国民投票が必要な新憲法制定及び新憲法を通した地方への権限の移譲を支持するとの姿勢を表明。
(2)北部州と東部州のハルタル
27日,北部州と東部州で失踪者問題解決を訴えるハルタルが行われた。
3 外交
(1)独連邦議会議長の来訪
4日,当地を来訪したランメルト独連邦議会議長はシリセーナ大統領を表敬し,同大統領の民主主義強化,人権問題の改善及び和解に向けた取り組みを称えた。また,ウィクラマシンハ首相を表敬。
(2)兪正声・中国人民政治協商会議全国委員会主席の来訪
6日~8日にかけ,兪正声・中国人民政治協商会議全国委員会(CPPCC)主席が来訪し,7日にシリセーナ大統領を表敬。二国間の関係強化,二国間の国交樹立60周年を機にハイレベル要人往来の継続,政治的信頼の深化,両国の開発戦略の連携,「一帯一路」政策への協力,人的交流強化といった内容で合意した。シリセーナ大統領は,中国のスリランカの平和構築,経済回復への貢献を称え,また,スリランカは「一つの中国」政策を支持する旨を伝えた。同日,兪主席はウィクラマシンハ首相を表敬し,「21世紀の海洋シルクロード」への協力,コロンボ・ポートシティー及びハンバントタ港開発事業での協力強化の必要性に言及。スリランカ・中国間の自由貿易協定の締結交渉の加速化の意向を示した。これに対し,ウィクラマシンハ首相は,経済開発及び地域経済の統合促進のため,中国の「一帯一路」への協力,中国と貿易,金融,港・交通インフラでの協力強化を期待していると述べた。さらに同日,兪主席はジャヤスーリヤ国会議長と協議し,CPPCCは,スリランカ議会との協力関係強化の準備があると述べた。これに対し,ジャヤスーリヤ国会議長はスリランカ議会は中国の「一帯一路」政策及び中国との自由貿易協定の締結を支持する旨述べた。
来訪中,兪主席は,11億ルピー相当の給水車99台の供与を約束し,スリランカ国会事務所設備改善のため4400万ルピー相当の事務設備を供与。また,中国が15.2億ルピーの援助を行うコロンボ国立病院の外来診療部門棟建設の定礎式に出席した。
(3)ウィクラマシンハ首相の訪日
10日から16日にかけてウィクラマシンハ首相が日本を訪問。11日,ウィクラマシンハ首相は世耕経済産業大臣と面会し,日スリランカ友好議連との昼食会及びJETRO主催ビジネスセミナーに出席。同セミナーにおいて,ハンバントタ港はスリランカ海軍及び当局により厳格な警備がなされており,軍港になることはないと強調。同時に日本の投資家にスリランカの魅力をアピールした。
また,訪日中,安倍晋三内閣総理大臣とも会談し,スリランカとの海洋協力の一層の拡大に関する合意が行われた。
ウィクラマシンハ首相にはマイトリー夫人,アムヌガマ特別事業大臣,サマラウィクラマ開発戦略・国際貿易大臣,マーラシンハ議員,エカナヤケ首相府次官,アタウダヘッティ首相府次官補,ペレーラ特別補佐官が同行。
(4)ウィクラマシンハ首相のベトナム訪問
16日,ウィクラマシンハ首相が3日間の公式訪問のため,ベトナムに到着。17日,ウィクラマシンハ首相は院春福ベトナム首相と協議し,次の数年間で二国間の商業取引額を10億ドルまで引き上げる旨,また,民間企業及び政府間の協力強化で合意した。さらに,両首脳はインド洋地域での航海の自由,南シナ海の平和及び安定強化の必要性に言及。南シナ海問題は,国際法に基づき平和裏に解決されるべきとの旨で合意。同日,両首脳の立ち会いの下,農業開発協力と教育協力の分野で覚書が締結された。また,院富仲ベトナム共産党中央委員会書記長と協議し,ベトナム共産党の一行をスリランカに招待。
ウィクラマシンハ首相にはフェルナンド通信・デジタルインフラ大臣(UNP),アマラウィーラ漁業・水産資源開発大臣(SLFP),ガネーサン国民共存・対話・公式言語大臣(TPA)が同行。
(5)フィエラヴァンティ・ウェルズ豪国際開発・太平洋担当大臣の来訪
フィエラヴァンティ・ウェルズ豪国際開発・太平洋担当大臣が来訪し,北部州ジャフナ県を訪れ,ウィグネーシュワラン北部州首席大臣を表敬。豪州の和解促進に向けた支援を約束した。
(6)ウィクラマシンハ首相の印訪問
25~29日,ウィクラマシンハ首相が印を訪問。26日,モディ印首相と協議し,モディ印首相は,スリランカがインド洋の経済,貿易,社会及び金融のハブとなる方針を支持すると述べた。その後,合同事業,経済的投資及び開発協力を行うとの内容の覚書を締結。同覚書には,LNG発電所の建設,トリンコマリー県サンプールへの太陽光発電所建設,ダンブッラ・トリンコマリー間の道路開発を合同事業とする,マナー・ジャフナ間及びトリンコマリー・マナー間の道路の開発,鉄道サービスの向上,農業,家禽農業,水管理,トリンコマリー市・港・石油貯蓄タンクの開発やインド経済産業地区の開発といった事業への言及がある。いくつかの事業は,スリランカ・インド・日本が合同して行う。同日,ウィクラマシンハ首相はガンディー印国民会議総裁と会談。また,ウィクラマシンハ首相はガドカリ印道路・交通大臣とスリランカとインドを繋ぐ道路の建設に関し協議を行った。
さらに同日,ウィクラマシンハ首相はスワラージ印外相と協議を行い,スワラージ印外相は,二国間の間で締結された覚書は,今後様々な開発事業合意への足がかりとなり,スリランカの開発促進に寄与すると述べた。また,印,日本,スリランカは近い友好関係を保っており,三国が合同で開発事業を行う機会は十分にあるだろうとも述べた。これに対し,ウィクラマシンハ首相は,国,民間企業及び投資を通した関係の強化,及び教育,文化,技術や社会面での二国間の関係を強めたい意向を示した。両者は漁業問題についても協議を行った。
首相にはヤーパ災害管理大臣,サマラウィクラマ開発戦略・国際貿易大臣及びエカナヤケ首相府次官が同行。
(7)デシルバ外務副大臣の海洋協議出席
デシルバ外務副大臣は印ケーララ州で開催された2017年度海洋協議(Ocean Dialogue)に出席し,スリランカと印の南アジア沿海地域での協力に関してスピーチし,スリランカは印の経済成長を最大限に活用するべきと述べた。
(8)カルナナヤケ財務大臣の訪米
IMF・世界銀行の協議に出席するため米国を訪問したカルナナヤケ財務大臣は,米国商工会と協議を行い,アジアへのゲートウェーとしてスリランカ政府がとっているビジネス・フレンドリーな政策,二国間の貿易及び米国のスリランカへの投資の展望等につき説明を行った。
(9)イランとスリランカの防衛協力
27日,スリランカ国防省のクマル国防次官補は,モスクワで実施された第6回国際安全保障会議に出席し,イランのデフガーン国防大臣と会談した。会談の中で両者は,両国は全力で防衛協力を拡大していくと述べた。
(10)海上自衛隊との合同訓練
2日,スリランカ海軍「サムドラ号」と海上自衛隊「てるづき号」がコロンボ沖で合同訓練を開催。
(11)印沿岸警備隊艦船の親善寄港
4日,印沿岸警備隊艦船がコロンボ項に親善寄港し,8日に出港した。
(12)露サンクトペテルブルグでのテロ発生を受けた弔辞
4日,シリセーナ大統領は露サンクトペテルブルグの地下鉄駅でテロが発生し,死傷者が出たことに対し弔辞を発表。
(1)スリランカ仏教アマラプラ派大僧正の逝去
3日,ダウルデナ・ニャーニッサラ・アマラプラ派大僧正が逝去した(享年102歳)。6日にコロンボで同大僧正の国葬が行われた。
(2)スリランカ仏教マルワッタ派・アスギリヤ派がシリセーナ大統領宛の書簡を手交
5日,キャンディーを訪問したシリセーナ大統領に,マルワッタ派・アスギリヤ派が薬物問題への懸念,NGOの活動の監視,及び大統領の権限維持等の21提言の要請を記した書簡を手交。
(3)バンダラナヤケ国際空港滑走路修繕の終了
1月6日から行われていたバンダラナヤケ国際空港の滑走路の修繕作業が終結し,6日から空港は通常運営に戻った。
(4)シンハラ・タミル正月のメッセージ
11日,シリセーナ大統領は,和解と民族共存が達成された国造りに向け,共闘しようとの内容のメッセージを発出。ウィクラマシンハ首相は,シンハラ・タミル正月は両民族の関係強化に寄与するイベントであるとの内容のメッセージを発出。
(5)ミートタムッラごみ処分場堆積物崩落事件
14日,コロンボ・ミートタムッラごみ処分場で堆積物が崩落。被災世帯418世帯,被災人口1782人,死亡32人,負傷者11人の被害が発生。同災害の原因究明のため,シリセーナ大統領は,ナーナヤッカラ前高等裁判所裁判官を単独の大統領委員に指名。
(6)スリランカ自由党(SLFP)の動き
ア 北西部州クルネーガラ県SLFP地区責任者の任命
7日,シリセーナ大統領は大統領府で北西部州クルネーガラ県のSLFP地区責任者を任命。
イ SLFPメーデー集会出席の義務化
24日,ディサナヤケ農業大臣兼SLFP幹事長は,SLFP中央委員会はラージャパクサ前大統領を含む全SLFP議員にキャンディーで予定されているSLFP主催メーデー集会への出席を義務化させることを決定したと発言。
ウ SLFP地区責任者の交代
25日,シリセーナ大統領はテンナコーンSLFP副会長(注:ラージャパクサ政権時の土地開発大臣)を含む3名のSLFP選挙区責任者を交代させるべく新たな3名を任命。
(7)統一国民党(UNP)を巡る動き
1日,南部州アンバンランゴダで開かれたUNP協議で,同協議に出席したアベイワルダナ内務大臣とハリソン地方経済大臣が,支援者からの米価の高騰や失業率の増加に関する質問に答えなかったため,支援者が怒り,一時騒然となった。
2 国民和解
(1)新憲法制定を巡る動き
ア 憲法制定議会運営委員会の決定
憲法制定議会運営委員会委員によると,同委員会は新憲法制定に向けた国民投票の実施の有無を当地の司法裁判所の判決に任せる旨決定。
イ スリランカ・ムスリム会議(SLMC)の姿勢
ハキームSLMC党首は,SLMCは憲法修正ではなく,国民投票が必要な新憲法制定及び新憲法を通した地方への権限の移譲を支持するとの姿勢を表明。
(2)北部州と東部州のハルタル
27日,北部州と東部州で失踪者問題解決を訴えるハルタルが行われた。
3 外交
(1)独連邦議会議長の来訪
4日,当地を来訪したランメルト独連邦議会議長はシリセーナ大統領を表敬し,同大統領の民主主義強化,人権問題の改善及び和解に向けた取り組みを称えた。また,ウィクラマシンハ首相を表敬。
(2)兪正声・中国人民政治協商会議全国委員会主席の来訪
6日~8日にかけ,兪正声・中国人民政治協商会議全国委員会(CPPCC)主席が来訪し,7日にシリセーナ大統領を表敬。二国間の関係強化,二国間の国交樹立60周年を機にハイレベル要人往来の継続,政治的信頼の深化,両国の開発戦略の連携,「一帯一路」政策への協力,人的交流強化といった内容で合意した。シリセーナ大統領は,中国のスリランカの平和構築,経済回復への貢献を称え,また,スリランカは「一つの中国」政策を支持する旨を伝えた。同日,兪主席はウィクラマシンハ首相を表敬し,「21世紀の海洋シルクロード」への協力,コロンボ・ポートシティー及びハンバントタ港開発事業での協力強化の必要性に言及。スリランカ・中国間の自由貿易協定の締結交渉の加速化の意向を示した。これに対し,ウィクラマシンハ首相は,経済開発及び地域経済の統合促進のため,中国の「一帯一路」への協力,中国と貿易,金融,港・交通インフラでの協力強化を期待していると述べた。さらに同日,兪主席はジャヤスーリヤ国会議長と協議し,CPPCCは,スリランカ議会との協力関係強化の準備があると述べた。これに対し,ジャヤスーリヤ国会議長はスリランカ議会は中国の「一帯一路」政策及び中国との自由貿易協定の締結を支持する旨述べた。
来訪中,兪主席は,11億ルピー相当の給水車99台の供与を約束し,スリランカ国会事務所設備改善のため4400万ルピー相当の事務設備を供与。また,中国が15.2億ルピーの援助を行うコロンボ国立病院の外来診療部門棟建設の定礎式に出席した。
(3)ウィクラマシンハ首相の訪日
10日から16日にかけてウィクラマシンハ首相が日本を訪問。11日,ウィクラマシンハ首相は世耕経済産業大臣と面会し,日スリランカ友好議連との昼食会及びJETRO主催ビジネスセミナーに出席。同セミナーにおいて,ハンバントタ港はスリランカ海軍及び当局により厳格な警備がなされており,軍港になることはないと強調。同時に日本の投資家にスリランカの魅力をアピールした。
また,訪日中,安倍晋三内閣総理大臣とも会談し,スリランカとの海洋協力の一層の拡大に関する合意が行われた。
ウィクラマシンハ首相にはマイトリー夫人,アムヌガマ特別事業大臣,サマラウィクラマ開発戦略・国際貿易大臣,マーラシンハ議員,エカナヤケ首相府次官,アタウダヘッティ首相府次官補,ペレーラ特別補佐官が同行。
(4)ウィクラマシンハ首相のベトナム訪問
16日,ウィクラマシンハ首相が3日間の公式訪問のため,ベトナムに到着。17日,ウィクラマシンハ首相は院春福ベトナム首相と協議し,次の数年間で二国間の商業取引額を10億ドルまで引き上げる旨,また,民間企業及び政府間の協力強化で合意した。さらに,両首脳はインド洋地域での航海の自由,南シナ海の平和及び安定強化の必要性に言及。南シナ海問題は,国際法に基づき平和裏に解決されるべきとの旨で合意。同日,両首脳の立ち会いの下,農業開発協力と教育協力の分野で覚書が締結された。また,院富仲ベトナム共産党中央委員会書記長と協議し,ベトナム共産党の一行をスリランカに招待。
ウィクラマシンハ首相にはフェルナンド通信・デジタルインフラ大臣(UNP),アマラウィーラ漁業・水産資源開発大臣(SLFP),ガネーサン国民共存・対話・公式言語大臣(TPA)が同行。
(5)フィエラヴァンティ・ウェルズ豪国際開発・太平洋担当大臣の来訪
フィエラヴァンティ・ウェルズ豪国際開発・太平洋担当大臣が来訪し,北部州ジャフナ県を訪れ,ウィグネーシュワラン北部州首席大臣を表敬。豪州の和解促進に向けた支援を約束した。
(6)ウィクラマシンハ首相の印訪問
25~29日,ウィクラマシンハ首相が印を訪問。26日,モディ印首相と協議し,モディ印首相は,スリランカがインド洋の経済,貿易,社会及び金融のハブとなる方針を支持すると述べた。その後,合同事業,経済的投資及び開発協力を行うとの内容の覚書を締結。同覚書には,LNG発電所の建設,トリンコマリー県サンプールへの太陽光発電所建設,ダンブッラ・トリンコマリー間の道路開発を合同事業とする,マナー・ジャフナ間及びトリンコマリー・マナー間の道路の開発,鉄道サービスの向上,農業,家禽農業,水管理,トリンコマリー市・港・石油貯蓄タンクの開発やインド経済産業地区の開発といった事業への言及がある。いくつかの事業は,スリランカ・インド・日本が合同して行う。同日,ウィクラマシンハ首相はガンディー印国民会議総裁と会談。また,ウィクラマシンハ首相はガドカリ印道路・交通大臣とスリランカとインドを繋ぐ道路の建設に関し協議を行った。
さらに同日,ウィクラマシンハ首相はスワラージ印外相と協議を行い,スワラージ印外相は,二国間の間で締結された覚書は,今後様々な開発事業合意への足がかりとなり,スリランカの開発促進に寄与すると述べた。また,印,日本,スリランカは近い友好関係を保っており,三国が合同で開発事業を行う機会は十分にあるだろうとも述べた。これに対し,ウィクラマシンハ首相は,国,民間企業及び投資を通した関係の強化,及び教育,文化,技術や社会面での二国間の関係を強めたい意向を示した。両者は漁業問題についても協議を行った。
首相にはヤーパ災害管理大臣,サマラウィクラマ開発戦略・国際貿易大臣及びエカナヤケ首相府次官が同行。
(7)デシルバ外務副大臣の海洋協議出席
デシルバ外務副大臣は印ケーララ州で開催された2017年度海洋協議(Ocean Dialogue)に出席し,スリランカと印の南アジア沿海地域での協力に関してスピーチし,スリランカは印の経済成長を最大限に活用するべきと述べた。
(8)カルナナヤケ財務大臣の訪米
IMF・世界銀行の協議に出席するため米国を訪問したカルナナヤケ財務大臣は,米国商工会と協議を行い,アジアへのゲートウェーとしてスリランカ政府がとっているビジネス・フレンドリーな政策,二国間の貿易及び米国のスリランカへの投資の展望等につき説明を行った。
(9)イランとスリランカの防衛協力
27日,スリランカ国防省のクマル国防次官補は,モスクワで実施された第6回国際安全保障会議に出席し,イランのデフガーン国防大臣と会談した。会談の中で両者は,両国は全力で防衛協力を拡大していくと述べた。
(10)海上自衛隊との合同訓練
2日,スリランカ海軍「サムドラ号」と海上自衛隊「てるづき号」がコロンボ沖で合同訓練を開催。
(11)印沿岸警備隊艦船の親善寄港
4日,印沿岸警備隊艦船がコロンボ項に親善寄港し,8日に出港した。
(12)露サンクトペテルブルグでのテロ発生を受けた弔辞
4日,シリセーナ大統領は露サンクトペテルブルグの地下鉄駅でテロが発生し,死傷者が出たことに対し弔辞を発表。