新型コロナウイルスワクチン接種体制構築に向けたコールド・チェーン機材の引渡式(緊急無償資金協力)
令和3年4月30日

4月30日、杉山明駐スリランカ大使は、新型コロナウイルスワクチン接種体制構築に向けたコールド・チェーン機材の引渡式に出席しました。同式典には、ワニアラッチ保健大臣、ソマトゥンガ保健省次官補、ブリガムUNICEF(国際連合児童基金)スリランカ事務所長代行が出席しました。
式典では、スリランカのワクチン接種事業を強化するため、日本政府の資金提供を受けてUNICEFが調達したコールド・チェーン機器の第一陣として、500個のワクチン運搬機材が保健省に引き渡されました。
ワニアラッチ大臣からは、「これらの機材は、開始されたばかりのCOVID-19ワクチンの2回目の接種を含む現在のワクチン接種の展開に不可欠であるだけでなく、予防接種プログラム全体の長期的なサポートにもなります。ワクチン接種とコールド・チェーン管理の強化に必要なこれらの重要な機材に無償資金協力を提供してくれた日本政府に感謝します。スリランカと日本の長期にわたる関係を思い返すと、日本政府は常に私たちに支援の手を差し伸べてくれています。また、同じ精神で、UNICEFがスリランカ全土でコールド・チェーン機材や予防接種に関する調達を支援してくれていることについて、スリランカ政府を代表してUNICEFに心から感謝します。」と謝意が表明されました。
杉山大使からは、「スリランカの長年の友として、日本はコールド・チェーン・システムを支援することで、国中の必要としている全ての人々がワクチンに公平にアクセスできるよう、スリランカに「ラスト・ワン・マイル支援」を行っています。日本政府は、UNICEFを通じて世界の発展途上国にこの緊急支援を行っていますが、本日スリランカ政府に引き渡されたワクチン運搬機材は、本プログラムの下で世界で最初に供与される機材です。UNICEFスリランカと保健省の効率的な調達に感謝します。本機材を活用することで、適切な温度管理の下で安全かつ迅速にワクチンが配布され、スリランカのワクチン接種プログラムが加速されると確信しています。」と述べました。
ブリガムUNICEFスリランカ事務所長代行からは、「今回のコールド・チェーン機材の引き渡しは、「Vaccines bring us closer together(ワクチンは私たちをより近づけてくれる)」と「Vaccines work(ワクチンは役に立つ)」をテーマにした世界予防接種週間中という、絶好のタイミングで行われました。日本政府、UNICEF、保健省のパートナーシップは、予防接種サービスを強化するために皆が協力することで得られる力を正に示しており、これはCOVID-19の大流行を受けて、これまで以上に重要となっています。UNICEFは、日本国民と日本政府からの長年にわたる支援と、スリランカの保健省の力強い協力に感謝しています。」と述べました。
次回の供与機材は、アイスライン冷蔵庫100台、冷蔵庫温度モニター145台、ワクチン運搬機材1,000個以上を予定しています。
日本政府は、これまでにスリランカの新型コロナウイルス対策に1,440万ドルの支援を行うとともに、COVAXファシリティに2億ドルを拠出しています。 日本は今後も、新型コロナウイルス対策において、スリランカ政府と国民と連帯していきます。
参考1:大使館・UNICEFの共同プレスリリース(英語)
https://www.unicef.org/srilanka/press-releases/ministry-health-receives-cold-chain-equipment-unicef-supported-government-japan
参考2:COVAXファシリティ(UNICEFウェブサイト)
https://www.unicef.or.jp/kinkyu/coronavirus/covax/