海外安全対策情報
【令和元年7月~9月】
1 社会・治安情勢
本年4月21日発生の爆破テロ事件直後から発令されていた非常事態宣言は,8月22日を以て解除された。
コロンボ市街地に関しては,日常生活は爆破テロ事件前の状況に戻りつつあるが,ホテル等では車両検査,手荷物検査等の警備が厳重なまま推移している。
スリランカ警察は,本事件に関して主犯格を含む約2,200人を逮捕したとしている(ただし,事件に直接関与したわけではない関係者の逮捕が散発的に継続している。)。
一方,本年11月16日に大統領選挙を実施することが公表され,年末に向けて状況を注視する必要がある。
2 一般犯罪の傾向
(1)一般犯罪
殺人,窃盗,詐欺,児童虐待等の犯罪傾向は,これまでと比較して大きな変化は認められない。今期中,爆破テロ事件の捜査が進んだ一方,社会的に大きな関心を集める事件は発生しなかった。
(2)邦人被害事案
今期の被害は無し。
(3)邦人以外の外国人被害事案
ア 8月中旬,中部州キャンディーで,ペラヘラ祭りを観ていたオランダ人女性が,雑踏にまみれて陰部を触られた。
イ 8月下旬,北中部州ポロンナルワで,遺跡巡りをしていたドイツ人女性が胸部を触られた。
ウ 8月下旬,西部州ネゴンボで,海水浴をしていたドイツ人女性が浜に置いておいた財布を盗まれた。
エ 9月上旬,サバラガムワ州ピンナワラで,中国人女性がホテル室内に置いておいた財布及び携帯電話を盗まれた。
3 テロ・爆弾事件発生状況
今期における発生は無し。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
今期における発生は無し。
5 日本企業の安全に関わる諸問題
今期における発生は無し。