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海外安全対策情報
【令和3年7月~9月】
1 社会・治安情勢
(1)新型コロナウイルス感染症に関し、スリランカでは、令和2年1月27日に初めて国内で感染が確認されて以降、厳格な感染予防措置により流行が抑えられていたが、数次にわたるクラスター発生及びデルタ株による感染拡大を受け、現在までの累計で感染者は52万人を、死者は1万3千人を超えた(10月7日現在)。感染事例は国内各地で確認されているが、西部州が最も感染者数が多い。
なお、昨年来、西部州を中心に多くの地域で断続的に外出制限が発令されてきたが、10月7日現在、州を跨ぐ移動の制限が課せられているものの、感染者数及び死者数の減少に伴い全国的な外出禁止令は解除されている。
(2)令和2年3月19日、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、スリランカ政府は国内の全ての国際空港における全到着便の受入れ業務停止を発表し、これに伴いスリランカ航空を含む航空各社の欠航が相次いだが、その後、本年1月21日に商用便の運行が再開された。入国に際しては、PCR検査の陰性証明書の提出や、ワクチン接種状況によっては隔離等の一定の手続を踏む必要があり、最新情報の入手に努める必要がある。
(3)政治面では、現政権は国会において3分の2に迫る議席を有するなど、安定した政権基盤を有しているが、ワクチン調達を含む新型コロナウイルス感染症への対策が進む現在、感染の再拡大防止及び景気・経済対策が現政権の喫緊の課題となっている。
2 一般犯罪の傾向
(1)一般犯罪
スリランカ警察の犯罪統計部門によれば、直近3か月においては住居侵入及び盗難事件が増加傾向にあるほか、外出制限違反による検挙が多く見られた。また、在宅傾向が強いため、家庭内暴力事件が増加している。
薬物事犯では、大麻・ヘロインのほか、覚醒剤の押収量が増加しており、スリランカ警察では危機感を抱いている。
(2)邦人被害事案
今期における邦人を標的とした犯罪の発生はない。
(3)邦人以外の外国人被害事案
観光客減少に伴い、外国人に対する犯罪数は減少している。
3 テロ・爆弾事件発生状況
今期における発生はない。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
今期における発生はない。
5 日本企業の安全に関わる諸問題
今期における発生はない。