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海外安全対策情報
【令和3年10月~12月】
1 社会・治安情勢
(1)新型コロナウイルス感染症に関し、スリランカでは、令和2年1月27日に初めて国内で感染が確認されて以降、厳格な感染予防措置により流行が抑えられていたが、数次にわたるクラスター発生及び変異種による感染拡大を受け、現在までの累計で感染者は59万人を、死者は1万5千人を超えた(1月7日現在)。感染事例は国内各地で確認されているが、西部州が最も感染者数が多い。
なお、昨年来、西部州を中心に多くの地域で断続的に外出制限が発令されてきたが、1月7日現在、これらの外出禁止令は解除されている。
(2)政治面では、現政権は、国会において3分の2に迫る議席を有するなど安定した政権基盤を有しており、新型コロナウイルス感染症対策も堅実である一方、観光収入の不振、外貨準備高の不足等に起因する物価高騰など、景気・経済対策が喫緊の課題となっている。
2 一般犯罪の傾向
(1)一般犯罪
スリランカ警察によれば、直近3か月においては強盗事件が増加傾向にあり、住居侵入及び盗難事件も頻発しているほか、観光客の増加に伴い、これらをターゲットとした盗難及び詐欺事案が増加傾向にある。
薬物事犯では、大麻・ヘロインのほか、覚醒剤の押収量が増加しており、スリランカ警察及び軍では危機感を抱いている。
(2)邦人被害事案
今期における邦人を標的とした犯罪の発生はない。
(3)邦人以外の外国人被害事案
観光客が徐々に増加するなか、外国人に対する犯罪件数は増加傾向にある。
(4)交通事情
外出制限が解除されて以降、車両通行量は格段に増加し、主要道路においては慢性的な交通渋滞が発生しているほか、スリランカ国内における交通死亡事故も多発している。スリランカ国内における交通事情は劣悪であり、徒歩及び車両利用のいずれの場合においても、通行には格段の注意が必要である。
3 テロ・爆弾事件発生状況
今期における発生はない。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
今期における発生はない。
5 日本企業の安全に関わる諸問題
今期における発生はない。