テロ対策機材及び麻薬対策機材引渡式(第三弾)(無償資金協力)
令和4年2月9日
2月8日、コロンボ市の大統領官邸において、水越大使はゴタバヤ・ラージャパクサ大統領に対して、テロ対策監視・捜査活動用車両と麻薬等分析器の引渡しを行いました。

2019年4月にスリランカで発生した爆破テロ事件を受けて、日本政府はスリランカ警察のテロ治安対策の取組を支援するために総額10億円(約17億ルピー)の無償資金協力を供与しています。この第三弾の機材として、警察によるパトロール、テロ対策・犯罪防止、交通整理・治安維持活動用のために29台の車両が供与されました。

また、日本政府は、スリランカにおける薬物関連活動の拡大が新たな社会問題として認識される中、薬物乱用のない健全で平和な社会の実現に向けて、違法薬物の流入を緩和するために総額2億円(3.5億ルピー)の機材を供与しています。供与されたガスクロマトグラフ質量分析計器及びモバイルX線スキャナーは、麻薬や危険物を探知・分析するための機材であり、スリランカ警察の違法薬物対応能力の強化が期待されています。
式典には、ウィーラセカラ公安大臣、アムヌガマ国務大臣、グナラトネ国防省次官、ウィクラマトネ警察長官など、要人が出席しました。
日本政府は、スリランカの長きにわたる友好国として、過去の紛争で影響を受けた住民の生計向上やエンパワーメントなど、スリランカの平和・安全の構築に向けた多くの支援を全国で行っています。日本は、スリランカの人々にとって平和の脅威となるテロや違法薬物犯罪の根絶に向けた取り組みを、引き続き支援していく所存です。