スリランカの食料安全保障及び保健に関する追加の緊急無償資金協力

令和4年9月19日
9月16日、日本政府は、スリランカにおける経済危機による人道状況の悪化を受けた支援として、350万ドルの追加的緊急無償資金協力を実施することを決定しました。
 
今次緊急無償資金協力により、日本政府は、深刻な人道状況に陥っているスリランカ国民に対し、国連世界食糧計画(WFP)を通じた200万ドルの食料支援、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)を通じた100万ドルの食料・栄養・保健・衛生支援、国連児童基金(UNICEF)を通じた50万ドルの栄養支援を実施します。
5月20日に決定した300万ドルと合わせて、合計650万ドルの人道支援を実施することとなります。我が国としては、本支援が、長きに亘る友好関係を有するスリランカの国民が直面する国難を克服する一助となることを願っています。
 
これまで日本はスリランカの真の友人として、70年前の1951年9月6日、サンフランシスコ講和会議において、ジャヤワルダナ元大統領が歴史に残るスピーチを行った日から、スリランカへの支援を続けてきました。長きにわたる友好関係により、日本は(1)質の高い成長の促進、(2)包括的な成長のための開発協力、(3)脆弱性の緩和といった3つの優先分野において、総額1,400億円以上の支援を行ってきました
 
2022年だけでも、(2)包括的な成長のための開発協力、及び(3)脆弱性の緩和の優先分野において約3,670万ドルの無償資金協力を行いました(9月16日時点)。これらの支援を通じて、日本は緊急支援及び中長期的な支援の両方を行うことで、緊急ニーズに対応するとともに、スリランカの更なる成長のためのスリランカの人々自身の能力と可能性の向上に寄与してきました。
 
日本はスリランカの持続的な開発への支援を継続するとともに、今月末に予定されているラニル・ウィクラマシンハ大統領の訪日を通じて、さらに日・スリランカ関係が促進されることを期待します。