感染性廃棄物管理能力の強化のための無償資金協力 「感染性廃棄物管理改善計画」

令和5年4月26日

4月26日、水越大使は、新型コロナウイルス感染症の拡大以降増加している感染性廃棄物の管理を改善するために、総額5.03億円の無償資金協力に関する交換公文に署名しました。

スリランカでは「感染性廃棄物管理に関するガイドライン」(2020年3月)の発出等により、感染性廃棄物の医療廃棄物用焼却炉及び感染性廃棄物滅菌装置等による処理を促していますが、予算制約により適切な施設整備が十分に進んでいない状況です。

 
一方で、新型コロナウイルス感染症の拡大による感染性廃棄物の増加に伴い、スリランカ国内では既存の感染性廃棄物の処理施設の処理容量を超過し、野焼きや老朽化した施設等での処分により、病院スタッフへの感染性病原体の暴露リスクやダイオキシンや煙害、悪臭等の発生といった周辺住民の健康被害が問題となっています。


今回の新たな支援を通じて、スリランカ全9州を網羅する15の病院に、温度管理及び排ガス処理装置のある感染性廃棄物の医療廃棄物用焼却炉を整備することにより、環境負荷の小さい方法でより多くの感染性廃棄物の処理が可能となり、周辺環境への負荷も低減することが期待されています。