新型コロナウイルスワクチン コールド・チェーン機材の引渡式(第二弾)(緊急無償資金協力)

令和3年8月25日

  


  8月25日、杉山明駐スリランカ大使は、新型コロナウイルスワクチン接種体制構築に向けたコールド・チェーン機材の引渡式(第二弾)に出席しました。同式典には、ラムブクウェラ保健大臣、スクーグUNICEF(国際連合児童基金)スリランカ事務所長が出席しました。

  スリランカのワクチン接種事業を強化するため、日本政府の資金提供を受けてUNICEFが調達したコールド・チェーン機材の第二弾として、式典ではワクチン運搬機材750個、コールドボックス300台、アイスライン冷蔵庫100台、冷蔵庫温度モニター145個、Androidタブレット60台が保健省に引き渡されました。

  ラムブクウェラ大臣より、「ワクチン接種は、スリランカ国民をワクチンで予防可能な病気から守るための医療システムの重要な柱です。日本政府が提供するこれらの機材は、ワクチン接種を強化するための重要な支援です。日本政府はスリランカ国民と政府の長年のパートナーであり、長年にわたる支援と協力に感謝します。また、このような重要な機材の調達を含め、スリランカのワクチン接種システムの支援におけるUNICEFの重要な役割を評価します。」と謝意が表明されました。

   杉山大使より、「日本政府は、本日提供されたコールドチェーン機材により、ワクチンの適切な保管・輸送の確保を通じ、スリランカの人々に対する安全で迅速なワクチンの提供に大いに役立つものと確信しています。さらに、日本はUNICEFの支援を受け、COVAXファシリティーを通じて日本で製造されたアストラゼネカワクチン約145万回分をスリランカに提供しました。今回のワクチン供与とコールドチェーン機材の供与により、スリランカにおけるワクチン接種プログラムがさらに加速され、新型コロナウイルスの感染拡大防止に貢献すると考えています。」と述べました。
 
  スクーグUNICEFスリランカ事務所長より、「コールドチェーンシステムは、強力なワクチン接種システムの基幹となるものです。日本政府はスリランカの人々に重要な機材を提供しました。UNICEFは、パートナーと協力して、新型コロナウイルスだけでなく、予防接種により予防可能な病気に対するワクチンの受領・保管・接種など、スリランカの予防接種能力全体を強化するための継続的な取り組みを支援していきます。新型コロナウイルスに加え、他の病気の発生を防ぐためにも、子どもたちが既存の予防接種を受けられるようにすることが重要です。」と述べました。

  日本政府は、上記のワクチン供与に加え、これまでにスリランカの新型コロナウイルス対策に約1,620万ドルの支援を行うとともに、COVAXファシリティに10億ドルを拠出しています。日本は今後も、新型コロナウイルス対策において、スリランカ政府と国民と連帯していきます。