スリランカでの車の運転について

I スリランカで車を運転するには

平成30年10月現在
在スリランカ日本国大使館


1 日本の国際運転免許証をお持ちの短期滞在者

スリランカ及び日本は共に1949年にジュネーブにおいて締結された「道路交通に関する条約(通称ジュネーブ条約)」に加盟していますが,スリランカにおいては日本で発行された国際運転免許証を所持しているだけでは運転は出来ません。

 

日本の国際運転免許証をお持ちの方は,あらかじめセイロン自動車協会(Automobile Association of Ceylon)から認証(Recognition Permit)を受けてください。なお,申請には本人が出頭する必要があります。


(1)申請場所:Automobile Association of Ceylon
住所:No.40, Sir Mohamed Macan Marker Mawatha, Colombo 03
電話:+94 11 2421528
受付時間:月曜から金曜の午前8時~午後4時半(祝祭日を除く)

(2)認証に必要な書類
○日本で発行された国際運転免許証(International Driving Permit)及びそのコピー
○日本の運転免許証(原本)及びそのコピー
○旅券(原本)及びそのコピー(身分事項ページ及び出入国スタンプページ)

(3)手数料:3,636.30スリランカ・ルピー

(4)発行に要する期間:即日発行

(5)有効期間:お手持ちの国際運転免許証の有効期間まで(最長1年)
  

なお,運転にあたっては,日本で発行された国際運転免許証,日本の運転免許証,セイロン自動車協会発行の認証(Recognition Permit)を携帯してください。


2 国際運転免許証を所持していない短期滞在者

国際運転免許証を所持していない短期滞在者は,日本の運転免許証をスリランカ陸運局発行の運転免許証(Temporary Driving License)に書き換える必要があります。

書き換えにあたって学科試験,実技試験はありません(事務手続きのみ)。

申請には本人が出頭する必要があります。


(1)申請場所:Werahera Office Branch, Department of Motor Traffic

電話:+94 11 2 518926
受付時間:月曜から金曜の午前8時半~午後4時(祝祭日を除く)


(2)申請に必要な書類
○有効な旅券(原本)及びそのコピー(身分事項ページ及び査証スタンプページ)
○有効な日本の運転免許証(原本)及びそのコピー
○運転免許証の英文抜粋証明(当大使館で発行)(原本)※

(3)手数料:1,500スリランカ・ルピー/月

(4)発行に要する期間:原則即日発行

(5)有効期間:査証(滞在許可)の残存有効期間に従って月単位で決定される。ただし最大5ヶ月まで。


3 長期滞在者及び永住者

6ヶ月以上の査証(滞在許可)を取得し,当地に長期滞在される方は,日本の運転免許証をスリランカ陸運局発行の運転免許証(Permanent Driving License)に書き換える必要があります。

書き換えにあたって学科試験,実技試験はありません(事務手続きのみ)。

申請には本人が出頭する必要があります。


(1)申請場所:上記2(1)に同じ

(2)申請に必要な書類:
○有効な旅券(原本)及びそのコピー(身分事項ページ及び査証スタンプページ)
○有効な日本の運転免許証(原本)及びそのコピー
○運転免許証の英文抜粋証明(当大使館で発行)(原本)※
○指定病院(The National Transport Medical Institute of Sri Lanka※)発行の健康診断書(Medical fitness certificate)

※The National Transport Medical Institute of Sri Lanka は,運転免許申請を行うWerahera Office Branch, Department of Motor Traffic内にもありますが,1日300名までの受付制限がありますので,できるだけ早い時間帯に訪問するか,以下URLにある施設外の病院をご利用ください。

The National Transport Medical Institute

(3)手数料:10,500スリランカ・ルピー

(4)発行に要する期間:原則即日発行

(5)有効期間:8年
 

※運転免許証抜粋証明については以下の当館ウェブサイトをご参照ください。

運転免許証の翻訳証明 

なお,特に日本の運転免許資格で,大型自動二輪や大型トラック等を取得していても,当地で同様の免許を取得するには,一定の条件があります。免許証書き換え手続きの詳細につきましては,以下のスリランカ陸運局ウェブサイトを参照してください。

Department of Motor Traffic 

II スリランカの交通事情と事故対策等

1 当国の交通事情

(1)2001年以降,車両登録台数や運転免許証保有者の増加に伴い,交通事情は年々悪化傾向にあります。

車両は日本と同じ左側通行ですが,警察官の手信号による交通流操作,交通規制標識の少なさに加え,センターライン感覚の欠如,バス及び三輪車の無謀な運転,至る所での歩行者の横断,無理な割り込みや追い越し等,日本の交通環境とは相当異なるため,当国での運転には細心の注意を必要とします。


(2)また,当国には車検制度がなく,ヘッドライト・方向指示器・ストップランプ等が故障した車が数多く走っています。更に街灯が少なく夜間の路面が暗いうえ,ハイビームで走行している車が多く,目が眩む,そのような状況の中で無灯火の自転車等が走っていたり,人や動物等の飛び出しがあることにも気を配らねばなりません。

(3)当国の道路は一部の主要幹線を除いて,舗装はされているものの,いまだに凹凸道路が多く,運転する際には道路状況にも気を付ける必要があります。当国の生活に慣れるまでのしばらくの間は,自分で運転することは避ける,信頼できるドライバーを雇う等の対応をお勧めします。

(4)当国における人命に関わる案件として,交通事故は最も身近にある危険因子です。なお,当国では保険未加入の車を運転することはできないので,中古車等を購入する際は,保険加入の有無,保険の有効期限を確認しておく等の注意が必要です(保険未加入の車を運転していることが判明すると罰金を科されます)。

2 事故予防対策

(1)前述のように,ストップランプなどが故障している車が多く,使用できても方向指示器を使わずに右・左折する車をよく見かけるので,周囲の車の動きをよく観察することが必要になります。

(2)スピードを控えめに,車間距離を十分に取り,常に安全運転を心がけて下さい。

(3)一般国道(片側一車線)での走行,追い越しにあたっては対向車等に細心の注意を払ってください。

(4)夜間はスピードを出さないことが第一です。また,少し遠回りになっても照明が十分な道路を利用して下さい。

(5)小さな子供を路上で遊ばせたり,一人歩きは絶対にさせないで下さい。必ず保護者が付き添って下さい。

3 事故を起こした場合

不幸にして事故に遭遇した場合には,直ぐに車を止め,先ず気持ちを落ち着かせ,警察(119)へ連絡してください。その際,車は警察が許可するまで動かさず,現場の証拠写真を撮影するとともに,怪我人が出た場合は救急車(1990)を呼ぶ,又はタクシーで最寄りの病院に運ぶ等の処置をとる必要があります。なお,外国人が事故を起こすと興味本位で大勢の人が集まって来ますが,特に敵愾心はないので,冷静を保ち,神経質になる必要はありません。

示談については,相手側に妥当な補償金を要求することが非常に難しい一方,外国人と見ると相手側から多額の補償金を要求される場合があるので,事故を起こした際は,必ず警察に連絡して証明措置を取るとともに,併せて保険会社に連絡する必要があります。


4 当国特有の交通ルール及び慣習

(1)ラウンドアバウト(環状交差点)

当国では,ラウンドアバウトと呼ばれる環状交差点を特徴としますが,このラウンドアバウトでは右側から来る車両が優先されます。


(2)交差点における交通信号の遵守

交差点では交通信号の表示を遵守してください。信号が青から黄色に変わった際には交差点に進入しないよう注意してください(取り締まりの対象となります)。また,右折専用の信号機が設置されている交差点では,必ず右折信号に従ってください(日本のように直進用の信号が青であっても,対向車がいないからといって右折することはできません)。


(3)パッシング(ライトの点滅)

こちらが右折しようとしている場合等に,対向車がパッシングをした場合は「お先にどうぞ」の合図ではなく,「こちらが進むので邪魔するな」の合図。また,警察のスピード違反取り締まりが進行方向先にあると,対向車がパッシングで合図をする場合があります。


(4)クラクション

当地ではクラクションを鳴らすことは日常茶飯事です。特に信号待ちの先頭で停車している際に,信号が青に変わるか変わらないかのタイミングで後続の車両からクラクションを鳴らされることがあります。これは「早く動け」と急かす意味ですが,クラクションを鳴らされても,慌てることなく安全を確認してから発進してください。


(5)前の車のドライバーが窓等から手を出し,前後に動かす。

「追い越して,先に行け」の合図です。この合図を出すのは,速度の遅い大型車のドライバーに多く見られます。


(6)前の車のドライバーが窓等から手を出し,上下に動かす。

「速度落とせ」の合図です。


(7)前後にL(白地に赤い文字)マークを付けた車

自動車免許取得のために路上教習中の車を示します。速度が遅く,交通渋滞の原因になることもあります。


(8)交差点等にさしかかったときのハザードランプの点滅

右左折するのではなく,交差点を直進する合図です。


5 その他

1985年に,日本人旅行者が警察の検問所を車で突破したため,発砲を受け,死亡した事件が発生しています。1998年にも警察が検問所で通学用バンに発砲し,幼稚園児2人を含む3人(スリランカ人)が重傷を負っています。また,2007年にドイツ大使館館員の運転車両が検問において停止の合図を見逃した際,兵士から警告射撃を受けています。2009年もスリランカ人の運転する車が停止の合図に従わなかったために発砲を受けています。したがって,検問には必ず応じるよう,また停止の合図を見逃さないよう留意して下さい。

また,検問中の警察官又は兵士の中には外国人に対して横柄な態度をとる者も散見されますが,検問には素直に応じて,反抗的な態度等はとらないようにして下さい。