当国情勢
平成29年7月1日
2017年6月1日 - 6月30日
1 内政
(1)新次官の任命
7日,大統領府で以下10名の新次官が任命された。
ウィターナゲ交通・民間航空省次官
セナウィラトネ保健・栄養・伝統医療省次官
マーラシンハ石油資源開発省次官
J.A.ランジット・プランテーション産業省次官
ウィーラコーン科学技術・研究省次官
サラナティッサ労働・労働組合関係・サバラガム開発省次官
ウィジェラトネ潅漑・水資源管理省次官
キットゥシリ地域開発省次官
セナナヤケ開発任務省次官
ディサナヤケ・マハウェリ川開発・環境省次官
(2)北部州議会の内紛
ア 7日,ウィグネーシュワラン北部州首席大臣の任命で設置された,北部州議会全大臣に対する汚職及び権力乱用疑惑を調査した委員会が最終報告書を州議会に提出。同報告書は,北部州議会教育大臣及び農業大臣の汚職嫌疑を指摘し,同2大臣の解任を提言。
イ 9日,同報告書を受け,北部州議会農業大臣が一時的に辞任。
ウ 12日,タミル国民連合(TNA)を構成する4政党の内,3政党(EPRLF, TELO, PLOTE)に所属する16名の州議会議員が,全州議会大臣(計4名)を解任するよう求めた書簡をウィグネーシュワラン北部州首席大臣に提出。
エ 14日,21名の北部州議会議員が署名したウィグネーシュワラン北部州首席大臣に対する不信任案がクーレイ北部州知事に提出された。
オ 15日,州議会大臣にかけられた汚職嫌疑に対応すべく,ウィグネーシュワラン北部州首席大臣が,北部州議会教育大臣及び農業大臣に辞任を要請し,残りの2大臣(交通大臣及び保健大臣)に一ヶ月の休暇を取るように言い渡し,一時的に全ての州議会大臣地位を掌握。
カ 19日,ウィグネーシュワラン北部州首席大臣がサンパンタンTNA代表の要請にこたえて同州の2大臣の職務継続を認めたことを受け,ITAKは北部州知事に提出していた同首席大臣への不信任動議を取り下げた。
キ 20日,北部州において汚職疑惑について有罪と判断された,州の教育大臣と農業大臣の2名が辞任。
ク 29日,クーレイ北部州知事はアーナンティ・サシタラン北部州議会議員を新女性・社会サービス・社会復帰・協会・食糧供給・産業促進大臣に,K・サルヴェースワラン北部州議会議員を新教育・スポーツ・青少年・文化大臣に任命した。また,ウィグネーシュワラン北部州首席大臣が新たに農業大臣のポートフォリオを得た。
(3)ナマル・ラージャパクサ議員の起訴
7日,ラージャパクサ前大統領の長男のナマル・ラージャパクサ議員が,2013~2014年の間、ゴワーズ社(Gowers Corporate Services)を通し、3千万ルピーの資金洗浄に関与した疑いで起訴された。
(4)ニャーナサーラ・ボドゥ・バラ・セーナ(BBS)事務総長の逮捕
21日,ニャーナサーラBBS事務総長が出頭して逮捕され,後に保釈された。
(5)スリランカ海軍の災害対処部隊創設
25日,スリランカ海軍が,初の災害対処部隊を西部州ウェリサラ海軍基地に創設。部隊には移動キッチンやテント,ポンプ,高圧放水銃そして小型ファイバーグラスボートが装備されている。部隊は西部州及び南部州での災害対処に従事する。
(6)財務犯罪捜査局(FCID)のフェルナンド観光開発・キリスト教副大臣聴取
27日,フェルナンド観光開発・キリスト教副大臣が訪日中にウダヤンガ・ウィーラトゥンガ元駐露大使と協議を行ったとしてFCIDから聴取された。同副大臣は,数週間前にラージャパクサ前大統領が訪日中,元駐露大使が前大統領会おうと出席したイベントで,たまたま元駐露大使に会ったと供述。元駐露大使には,前政権時代のロシアの戦闘機購入を巡る汚職疑惑で逮捕状が出ている。
(7)バドゥッラ県バンダーラウェラ市住民の抗議活動
2009年に開始されたウマ・オヤ開発事業(潅漑事業)で建設された水路の水漏れを受け,28日から同事業継続に反対するハルタルが行われ,3万人以上の地域住民が抗議集会を開催した。これを受け,29日,シリセーナ大統領は,同事業は前政権時代に専門家の見解を取り入れずに政治的意図を基に開始された事業である,地域住民の懸念及び抗議活動はもっともであり,次の数週間で外国人専門家を招き,同問題への対処を考察すると述べた。
(8)陸軍司令官の国防参謀長就任
29日,陸軍司令官デシルバ中将が大将に昇任し,第5代国防参謀長に就任した。
2 国民和解
(1)シリセーナ大統領と失踪者家族の協議
12日,クーレイ北部州知事の事務所で,シリセーナ大統領と失踪者家族の協議が行われ,大統領は3軍に対し,軍が逮捕又は軍に降伏したLTTE兵士の一覧を公開するよう指示すると約束。
(2)ピント「司法制度」国連特別報告者の報告書発出
ア 第35回国連人権理事会で,当地を昨年4月29日~5月7日に訪問したピント「司法制度」国連特別報告者の報告書が提出された。同報告書には,スリランカの司法制度は紛争中に悪化して以来改善しておらず,警察等に勤める少数民族の数も少ない,言語の壁の問題も継続している,刑事犯罪の裁判も迅速に行われていない等の指摘が記載されており,スリランカ司法制度を批判している。
イ スリランカのアーリヤシンハ駐ジュネーブ大使は第35回人権理事会において,スリランカでは2015年の大統領選挙後,司法の独立を保障する第19次憲法修正を国会が承認する等ポジティブな政策がとられている,特に重要なのは,司法長官やそのスタッフ,司法サービス委員会メンバーといった上級裁判官の任命プロセスを保障したことであると述べ,ピント報告に反論。
ウ 20日,ラージャパクサ司法・仏法大臣は人権理事会におけるピント特別報告者の報告にある,司法の独立性についての指摘を否定し,報告書はスリランカのイメージを貶め,国の独立性を侵害するものであると述べた。同大臣は,報告書では憲法委員会は大統領が任命するものであるので独立性がないと指摘しているが,大統領は憲法委員会が承認したものだけを任命することができることを見落としている。憲法委員会への任命は人々の要望に沿って行われるべきであって,外国の機関の気まぐれや思いつきでなされるべきではない旨述べた。
(3)失踪者局修正法案の採択
21日,国会において失踪者局修正法案が全会一致で採択された。
(4)国連人権理決議の提言実施を調整する閣僚委員会の設置
国連人権理決議の提言の実施に向け,ウィクラマシンハ首相が長を務める閣僚委員会を設置する案が閣議で承認された。同委員会は省庁間の調整を行うメカニズムを設置する。
(5)無利子住宅ローンの提供
21日,ウィジェワルダナ国防担当国務大臣は国防省で,50名の元スリランカ軍兵士に無利子の住宅ローンを提供した。
3 外交
(1)ウィクラマシンハ首相の訪米
5日,医療目的のため私的で訪米中のウィクラマシンハ首相は国連海洋協議に出席し,スリランカは国連が「持続可能な開発目標」を達成することを支持する,スリランカはインド洋に囲まれた海洋国であり,海洋資源に頼っているが同時に地球温暖化の影響を受けている,持続可能な海洋経済を達成すべく協力が必要であると述べた。同日,首相はグテレス国連事務局長を表敬し,和解促進に向けた取り組みにつき説明した。
(2)カルナナヤケ外務大臣の訪印
6~7日,カルナナヤケ外務大臣が外相として初の公式訪問先としてインドを訪問した。同外相は滞在中,モディ印首相,スワラージ印外相,ドヴァル印国家安全保障顧問及びジャイシャンカル印外務省次官と二国間の関係のさらなる促進に向けた協議を行った。
(3)パキスタン海軍参謀長の来訪
14日,スリランカを訪問中のパキスタン海軍参謀長が,ウィクラマシンハ首相を表敬し,両国の長年にわたる関係が想起され,今後さらに二国間の関係を発展させていくことの重要性が確認された。同協議にはエカナヤケ首相府次官やパキスタン臨時代理大使等が同席した。
(4)アマラトゥンガ観光開発大臣の第二回アジア協力会議出席
第二回アジア協力会議の観光大臣会合がカンボジアのシエムリアプで開催され,スリランカを代表して出席したアマラトゥンガ観光開発大臣は,フン・セン・カンボジア首相とも個別に会談を行った。
(5)中国海軍艦船のコロンボ寄港
1日,中国海軍タスクフォース150が世界21カ国を巡る航行の一環として,中国スリランカ二国間関係発展の為にコロンボに寄港した。
(6)米海軍艦船のコロンボ港寄港
11日,米海軍艦船「レイクエリー」がコロンボ港に入港し,14日間滞在した。約360名の乗員が災害救援活動に従事し,スリランカ海軍とともに災害対処訓練を実施した。
(7)仏海軍艦船「ミストラル」のコロンボ港寄港
20日,「ミストラル」がコロンボ港に寄港した。仏海軍のヘリ空母及びジャンヌダルク艦隊がスリランカに寄港するのは初めて。
(8)インド軍機の飛来
インド海軍機ドルニエが訓練の為初めてスリランカに飛来し,スリランカ海・空軍人が同機を使用して訓練を実施した。
(9)新大使の信任状奉呈
28日,大統領府で,新チュニジア大使,新ジョージア大使,新スペイン大使及び新セーシェル高等弁務官がシリセーナ大統領に信任状を奉呈した。新セーシェル高等弁務官以外は,印ニューデリーからスリランカを管轄する。
(10)日ス海洋対話の開催
第2回日ス海洋対話が国防省において開催され,スリランカからはラージャパクサ国防次官代行等,日本からは外務省南西アジア課長等が参加した。対話では両国の海洋協力関係や,地域の海洋の安定を確実にするために採用可能なメカニズム等に関して議論が行われた。
(11)中国との逃亡犯罪人引き渡し条約
30日,閣議は中国と逃亡犯罪人引き渡し条約を締結することを承認した。これは昨年のウィクラマシンハ首相の中国訪問の際に協議されていたもの。スリランカはすでに露,香港,伊,モルディブ,UAE,米,ベトナム,トルコ及びウクライナと逃亡犯罪人引き渡し条約を締結している。
(1)新次官の任命
7日,大統領府で以下10名の新次官が任命された。
ウィターナゲ交通・民間航空省次官
セナウィラトネ保健・栄養・伝統医療省次官
マーラシンハ石油資源開発省次官
J.A.ランジット・プランテーション産業省次官
ウィーラコーン科学技術・研究省次官
サラナティッサ労働・労働組合関係・サバラガム開発省次官
ウィジェラトネ潅漑・水資源管理省次官
キットゥシリ地域開発省次官
セナナヤケ開発任務省次官
ディサナヤケ・マハウェリ川開発・環境省次官
(2)北部州議会の内紛
ア 7日,ウィグネーシュワラン北部州首席大臣の任命で設置された,北部州議会全大臣に対する汚職及び権力乱用疑惑を調査した委員会が最終報告書を州議会に提出。同報告書は,北部州議会教育大臣及び農業大臣の汚職嫌疑を指摘し,同2大臣の解任を提言。
イ 9日,同報告書を受け,北部州議会農業大臣が一時的に辞任。
ウ 12日,タミル国民連合(TNA)を構成する4政党の内,3政党(EPRLF, TELO, PLOTE)に所属する16名の州議会議員が,全州議会大臣(計4名)を解任するよう求めた書簡をウィグネーシュワラン北部州首席大臣に提出。
エ 14日,21名の北部州議会議員が署名したウィグネーシュワラン北部州首席大臣に対する不信任案がクーレイ北部州知事に提出された。
オ 15日,州議会大臣にかけられた汚職嫌疑に対応すべく,ウィグネーシュワラン北部州首席大臣が,北部州議会教育大臣及び農業大臣に辞任を要請し,残りの2大臣(交通大臣及び保健大臣)に一ヶ月の休暇を取るように言い渡し,一時的に全ての州議会大臣地位を掌握。
カ 19日,ウィグネーシュワラン北部州首席大臣がサンパンタンTNA代表の要請にこたえて同州の2大臣の職務継続を認めたことを受け,ITAKは北部州知事に提出していた同首席大臣への不信任動議を取り下げた。
キ 20日,北部州において汚職疑惑について有罪と判断された,州の教育大臣と農業大臣の2名が辞任。
ク 29日,クーレイ北部州知事はアーナンティ・サシタラン北部州議会議員を新女性・社会サービス・社会復帰・協会・食糧供給・産業促進大臣に,K・サルヴェースワラン北部州議会議員を新教育・スポーツ・青少年・文化大臣に任命した。また,ウィグネーシュワラン北部州首席大臣が新たに農業大臣のポートフォリオを得た。
(3)ナマル・ラージャパクサ議員の起訴
7日,ラージャパクサ前大統領の長男のナマル・ラージャパクサ議員が,2013~2014年の間、ゴワーズ社(Gowers Corporate Services)を通し、3千万ルピーの資金洗浄に関与した疑いで起訴された。
(4)ニャーナサーラ・ボドゥ・バラ・セーナ(BBS)事務総長の逮捕
21日,ニャーナサーラBBS事務総長が出頭して逮捕され,後に保釈された。
(5)スリランカ海軍の災害対処部隊創設
25日,スリランカ海軍が,初の災害対処部隊を西部州ウェリサラ海軍基地に創設。部隊には移動キッチンやテント,ポンプ,高圧放水銃そして小型ファイバーグラスボートが装備されている。部隊は西部州及び南部州での災害対処に従事する。
(6)財務犯罪捜査局(FCID)のフェルナンド観光開発・キリスト教副大臣聴取
27日,フェルナンド観光開発・キリスト教副大臣が訪日中にウダヤンガ・ウィーラトゥンガ元駐露大使と協議を行ったとしてFCIDから聴取された。同副大臣は,数週間前にラージャパクサ前大統領が訪日中,元駐露大使が前大統領会おうと出席したイベントで,たまたま元駐露大使に会ったと供述。元駐露大使には,前政権時代のロシアの戦闘機購入を巡る汚職疑惑で逮捕状が出ている。
(7)バドゥッラ県バンダーラウェラ市住民の抗議活動
2009年に開始されたウマ・オヤ開発事業(潅漑事業)で建設された水路の水漏れを受け,28日から同事業継続に反対するハルタルが行われ,3万人以上の地域住民が抗議集会を開催した。これを受け,29日,シリセーナ大統領は,同事業は前政権時代に専門家の見解を取り入れずに政治的意図を基に開始された事業である,地域住民の懸念及び抗議活動はもっともであり,次の数週間で外国人専門家を招き,同問題への対処を考察すると述べた。
(8)陸軍司令官の国防参謀長就任
29日,陸軍司令官デシルバ中将が大将に昇任し,第5代国防参謀長に就任した。
2 国民和解
(1)シリセーナ大統領と失踪者家族の協議
12日,クーレイ北部州知事の事務所で,シリセーナ大統領と失踪者家族の協議が行われ,大統領は3軍に対し,軍が逮捕又は軍に降伏したLTTE兵士の一覧を公開するよう指示すると約束。
(2)ピント「司法制度」国連特別報告者の報告書発出
ア 第35回国連人権理事会で,当地を昨年4月29日~5月7日に訪問したピント「司法制度」国連特別報告者の報告書が提出された。同報告書には,スリランカの司法制度は紛争中に悪化して以来改善しておらず,警察等に勤める少数民族の数も少ない,言語の壁の問題も継続している,刑事犯罪の裁判も迅速に行われていない等の指摘が記載されており,スリランカ司法制度を批判している。
イ スリランカのアーリヤシンハ駐ジュネーブ大使は第35回人権理事会において,スリランカでは2015年の大統領選挙後,司法の独立を保障する第19次憲法修正を国会が承認する等ポジティブな政策がとられている,特に重要なのは,司法長官やそのスタッフ,司法サービス委員会メンバーといった上級裁判官の任命プロセスを保障したことであると述べ,ピント報告に反論。
ウ 20日,ラージャパクサ司法・仏法大臣は人権理事会におけるピント特別報告者の報告にある,司法の独立性についての指摘を否定し,報告書はスリランカのイメージを貶め,国の独立性を侵害するものであると述べた。同大臣は,報告書では憲法委員会は大統領が任命するものであるので独立性がないと指摘しているが,大統領は憲法委員会が承認したものだけを任命することができることを見落としている。憲法委員会への任命は人々の要望に沿って行われるべきであって,外国の機関の気まぐれや思いつきでなされるべきではない旨述べた。
(3)失踪者局修正法案の採択
21日,国会において失踪者局修正法案が全会一致で採択された。
(4)国連人権理決議の提言実施を調整する閣僚委員会の設置
国連人権理決議の提言の実施に向け,ウィクラマシンハ首相が長を務める閣僚委員会を設置する案が閣議で承認された。同委員会は省庁間の調整を行うメカニズムを設置する。
(5)無利子住宅ローンの提供
21日,ウィジェワルダナ国防担当国務大臣は国防省で,50名の元スリランカ軍兵士に無利子の住宅ローンを提供した。
3 外交
(1)ウィクラマシンハ首相の訪米
5日,医療目的のため私的で訪米中のウィクラマシンハ首相は国連海洋協議に出席し,スリランカは国連が「持続可能な開発目標」を達成することを支持する,スリランカはインド洋に囲まれた海洋国であり,海洋資源に頼っているが同時に地球温暖化の影響を受けている,持続可能な海洋経済を達成すべく協力が必要であると述べた。同日,首相はグテレス国連事務局長を表敬し,和解促進に向けた取り組みにつき説明した。
(2)カルナナヤケ外務大臣の訪印
6~7日,カルナナヤケ外務大臣が外相として初の公式訪問先としてインドを訪問した。同外相は滞在中,モディ印首相,スワラージ印外相,ドヴァル印国家安全保障顧問及びジャイシャンカル印外務省次官と二国間の関係のさらなる促進に向けた協議を行った。
(3)パキスタン海軍参謀長の来訪
14日,スリランカを訪問中のパキスタン海軍参謀長が,ウィクラマシンハ首相を表敬し,両国の長年にわたる関係が想起され,今後さらに二国間の関係を発展させていくことの重要性が確認された。同協議にはエカナヤケ首相府次官やパキスタン臨時代理大使等が同席した。
(4)アマラトゥンガ観光開発大臣の第二回アジア協力会議出席
第二回アジア協力会議の観光大臣会合がカンボジアのシエムリアプで開催され,スリランカを代表して出席したアマラトゥンガ観光開発大臣は,フン・セン・カンボジア首相とも個別に会談を行った。
(5)中国海軍艦船のコロンボ寄港
1日,中国海軍タスクフォース150が世界21カ国を巡る航行の一環として,中国スリランカ二国間関係発展の為にコロンボに寄港した。
(6)米海軍艦船のコロンボ港寄港
11日,米海軍艦船「レイクエリー」がコロンボ港に入港し,14日間滞在した。約360名の乗員が災害救援活動に従事し,スリランカ海軍とともに災害対処訓練を実施した。
(7)仏海軍艦船「ミストラル」のコロンボ港寄港
20日,「ミストラル」がコロンボ港に寄港した。仏海軍のヘリ空母及びジャンヌダルク艦隊がスリランカに寄港するのは初めて。
(8)インド軍機の飛来
インド海軍機ドルニエが訓練の為初めてスリランカに飛来し,スリランカ海・空軍人が同機を使用して訓練を実施した。
(9)新大使の信任状奉呈
28日,大統領府で,新チュニジア大使,新ジョージア大使,新スペイン大使及び新セーシェル高等弁務官がシリセーナ大統領に信任状を奉呈した。新セーシェル高等弁務官以外は,印ニューデリーからスリランカを管轄する。
(10)日ス海洋対話の開催
第2回日ス海洋対話が国防省において開催され,スリランカからはラージャパクサ国防次官代行等,日本からは外務省南西アジア課長等が参加した。対話では両国の海洋協力関係や,地域の海洋の安定を確実にするために採用可能なメカニズム等に関して議論が行われた。
(11)中国との逃亡犯罪人引き渡し条約
30日,閣議は中国と逃亡犯罪人引き渡し条約を締結することを承認した。これは昨年のウィクラマシンハ首相の中国訪問の際に協議されていたもの。スリランカはすでに露,香港,伊,モルディブ,UAE,米,ベトナム,トルコ及びウクライナと逃亡犯罪人引き渡し条約を締結している。